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今日から学校はお休みで、GWに入る。五日間もある長いお休みだ。

だけど料理部に所属する三人――私とつっこちゃんと部長の美和子先輩――は体操着を着て、体育館にやってきていた。


何故かと言えば、バスケ部のお手伝いをするためだった。

強制参加ではないから、ほとんどの料理部員はきていない。正直に言えば私も、初めは参加する気なんてなかったんだけど……。


「お小夜~、お願い! 今度のバスケ部の合宿、手伝ってくれない?」


眉を下げて困った顔をした美和子先輩に、頼みこまれてしまったのだ。

特にGWに予定も入れているわけでもなかった私は、二つ返事で了承してしまった。


つっこちゃんは、私が参加すると聞いて「小夜が行くなら、私も~」と声を上げてくれた。

その他のメンバーは、それぞれ旅行に行くなどの予定が入っていたり、親からの許可が出なかったりで、参加できないらしい。


私の親は放任主義というか……基本的には、自分で決めたことなら最後まで責任をもってやるなら何でもOK! って感じだから、学校での泊まり込みのお手伝いにも、すんなり了承してもらえた。