「えっと、その……」


口ごもりながら、つい、言い訳じみた言葉を口にしてしまう。


「今日はね、ちょっと……調子が良くなくて。お休みさせてもらったんだ」

「……そっか。たまには休むのも大事だよね」


優しく微笑んだ蓮見くんは、多分、私がついたウソに気づいていると思う。

だけど何も言わずに、私の気持ちを尊重してくれる。……本当に、優しいなぁ。


何も聞かれずにすんだことにホッと胸をなでおろしながらも、ウソをついてしまったことに対する罪悪感がこみあげてきて、胸がチクリと痛んだ。