同い年くらいの男女四人組が階段を上がってきたかと思うと、こちらに近付いてきた。

「あれー? 颯馬。最近付き合い悪いと思ったら、なに? 新しい彼女?」

 一人の女の子がふざけたように颯馬くんに話しかけ

「映画館で見かけた気がする……っていうか、仲里じゃね? 死んでなかったのかよ?」

 一人の男の子が気味悪そうに私の顔を見て言った。

「やめろよ!」

 颯馬くんは彼らを怒鳴った。
 だけど、いま、この人たち、なんて言った……?

「なにマジになってんの?」
「こっわ」
「もう行こうぜ」

 四人組は逃げるように神社の奥に歩いていく。

 私はおそるおそる颯馬くんのほうを見た。
 曇った表情と視線が合致する。

「どういうこと?」

 颯馬くんにとって、死神はあの人たちだったってこと……?
 君は一体、誰なの?