「『リーヤ・フィルファ様。あなたは見事【惑星アースジュニア生研修】に当選いたしました。日時と荷物は後日お知らせいたします。シャボン星連合より』……。」
「……え。」
リーヤとハッピーは顔を見合わせた。そして、先に叫んだのはハッピー……ではなく、もちろんリーヤ。
「えぇぇぇぇぇぇぇーーー⁉⁉」
「リッ……リーヤ、落ち着いて。落ち着いてぇ⁉えぇ⁉ほんとに当たるんだ……。」
「で、でも、ハッピーは?私の結果が来たんだから、ハッピーのも来たんじゃないの?」
「あ、確かに。今見るね。」
正直、リーヤはハッピーも当たっていたらいいな、と思っていた。だってそのほうが安心して行けるし。久しぶりのハッピーとのお泊りも楽しみだ。
「『ハッピー・ポート・ディスカバリー様。あなたは見事【惑星アースジュニア生研修】に当選いたしました』……。えっ……えぇ!?」
「やったね!ハッピーと私、二人とも当たるなんて!奇跡だよ!」
「うん!やったね!お母さんたちにも話して、準備しようね。」


「……と、いうわけで。」
その夜。リーヤは両親に【惑星アース研修】(長いのでリーヤたちは略すことにした)について話した。
「え……。リーヤ、本当に行くの?」
「うん。当たったからにはいかなきゃ損じゃん。それに、私、すごく興味があるの。」
「でも、惑星アースって当然あるのは宇宙よ?違う国への研修なら認められるけど、さすがに宇宙はねぇ。」
そう言ったのはリーヤのお母さん、ルビー・フィルファ。
「そうだぞ、リーヤ。惑星アースは滅んだんだぞ。そんな星に行ったらどうなるかわかってだんだろうな?」
そう言ったのはリーヤのお父さん、ファゴット・フィルファ。
「でも、ちゃんと国の支援もあるし、大丈夫よ。私、惑星アースの謎を解き明かしたいの。」
「そんなのは研究者に任せておけばいいことだ!もし本当に研究したいのなら、大人になってからやればいい!子供のうちにやるようなことじゃない!」
お父さんはとても厳しい。リーヤが授業をすべて寝ていたら、すごく怒る。まぁこんなに寝ていたら、たとえ厳しくない親でも起こるだろうけど。