「リィーーーヤァーーー!」
「んもう!ハッピー!そんなに大きな声で私の名前を叫ばないで‼」
次の日。約束通りまた公園にやってきたのだが、昨日よりさらに大きな声でハッピーが叫ぶので慌ててとめる。
「ねーねーリーヤっ!これに参加してみない?」
そう言ってハッピーは一枚のチラシをリーヤに差し出した。そこには、こう書いてあった。
「『惑星アースに興味がある方へ。 わたしたちシャボン星連合は今度、惑星アースに乗り込む計画を立てています。それは、まだ解き明かされていない惑星アースの謎を解き明かすためです。そこで!惑星アースに興味のある子どもが多いことから、この計画を、【惑星アースジュニア生子供研修】といたします。定員は五名です。興味のある方はこの下の電話番号よりご連絡ください。なお、希望者が五名を超えた場合は抽選となります。 シャボン星連合』……。」
ハッピーが読み上げた後、リーヤは茫然としていた。
「これって、惑星アースに行ける、ってこと……?」
「その通り!」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇ⁉」
「ね!応募しましょ!」
ハッピーは可愛くウインクする。しかし、今はハッピーのウインクをみてときめいている場合ではない。
「ほっほんとに惑星アースに行けるの?」
「うん。ジュニア生ってちょーど私たちのことだし、抽選にあたるかはわかんないけど応募してみる価値はあるでしょ。こんな機会なかなかないんだし、私がここで長々喋るより行ってみたほうがよくない?」
たしかに、それには一理ある。それに、いくらハッピーが優秀だとしても、知らないこともあるだろう。

「リィィィーーーーーーーーヤァァァーーーーーー!」
翌日。リーヤの家にピンポーン♪とチャイムが鳴るのと同時に、またハッピーの叫び声が聞こえてきた。
「な、なんなのよ⁉」
「たいへん、たいへん!こりゃ絶対ダメだよ!当たらないよ!抽選に!」
「な、なんなのよ!?」
「この抽選ね、シャボン星ぜーんぶのジュニア生対象で、しかも選ばれるのはたったの五人のみ!やばいよ、大変だぁ!」
「お、落ち着いてハッピー。た、確かにそりゃ当たらないわ……。」
「リーヤがせっかく勉強に興味を持ったのに!もったいないよー!惑星アースジュニア生研修、マジ恨む!!」
「……。まぁね。他はほんとに興味ないから。」
「いやああああああああああ。せっかくのチャンスがあああああああああああ。」
「ん?」
ピコン。と、リーヤのスマホが音を鳴らした。
「え?なんだろ。」
「きっと落選のお知らせだよぉ。リーヤ、泣いてもいいからね?」
「う、うん……。」
恐る恐るスマホをひらくと、【シャボン星連合】と書かれていた。あ、やっぱりこれ、抽選のお知らせだ……。
「読、読むよ……。」
「うん……。」