「志穂ちゃんの言ってた通り、すごく落ち着く。小説考える時にこようかな」

「美咲の場合、くつろぎすぎて、筆が進まなくなりそうだな」

「そんなことないよ!」

言い合っている2人を見て、片瀬さんはニコニコ笑っていた。

「常連さんが増えるのはうれしいです。いつでもいらしてください」

バイトもずいぶん慣れてきた。

メニューも全部暗記したし、接客も上手くなってきた。

今度、片瀬さんが料理を教えてくれることになっている。

自分の作れる料理が増えるのも嬉しかった。