「朝倉の席は…岡本の隣が空いてるな」

やっぱり。

嫌な予感が的中した。

朝倉くんは、静かに私の席に座った。

女子から、羨ましそうな視線を感じた。

休み時間になると、朝倉くんの先には大勢の人が集まってきた。

「ねぇ、前はどこに住んでたの?」

「海の近く」

「部活なんかやってた?」

「入ってない」