「その前に、今日から1人、このクラスに新しい仲間が加わることになった。入っていいぞ」

ガラガラと教室のドアが開いて、みんなの注目が集まる。

入ってきたのは、高身長で黒髪の、耳にピアスをつけた男の子だった。

「朝倉渚です。よろしく」

教室は、しばらくざわめきがおさまらなかった。

女子は、

「かっこいい」

「ピアスあけてるー」

など口々に言っていた。

男子は、予想以上だったので驚いている様子だった。