そして、もう一つの別の話題があった。

「ねぇ、聞いた⁈国語の先生、新しい先生になるらしいよ!しかもすっごいイケメンなんだって!」

「ほんとに⁈やった〜!」

朝からきゃあきゃあ騒ながら、女子はその話題で盛り上がっていた。私たちのクラスを担当していた国語の先生が産休に入ったので、代わりに月島先生が受け持つことになったのだ。

私も態度には出さないようにしているが、内心、すごく楽しみで仕方がなかった。

これからは図書室以外の場所でも月島先生を見ることができる。

「お前らー、席につけ。ホームルーム始めるぞ」

担任の先生が入ってきて、話していた人たちは急いで席に着いた。