「昨日月島先生の話してた時にすごく嬉しそうにしてたし、前に学校でみんなで集まった時も目で追ってたから」

まさか、気づかれていたなんて。

「好き、です」

「やっぱりそうなんだ。まぁあの顔だしね。優しいし」

杉原先輩は納得したように腕を組んだ。

「でも、先生なので…」

「確かにそうだよね。周りがいい顔しないか」

いくら好きでも相手は先生だ。告白してうまく行ったとしても、周りにバレたら、先生を続けられなくなってしまう。

それは絶対にダメだ。