杉原先輩はそう言いながら、髪の毛を拭いていた。

「今日は夜に花火やりたかったんだけどなぁ…」

残念そうに杉原先輩はベッドに腰掛けた。

「あの、すみません。私寝坊しちゃって」

「そんなの全然いいよ。気にしないで。月島先生とは、二人で大丈夫だった?」

「え?はい。大丈夫でした」

なんでそんなことを聞くのだろう。

「いや…だって、志穂ちゃん、月島先生のこと好きでしょ?」

え?

今なんて…