私は小さい声で言った。

「じゃあ、俺が一緒に探すから。行こう」

私は差し出された手をしっかりと握った。


目を開けると、すっかり朝になっていた。

隣を見ると、杉原先輩の姿がない。

もう起きているようだ。

私はベッドから起き上がって着替えると、部屋を出た。

「あ、岡本さん、おはよう」

テーブルには、月島先生が座っていた。

「おはようございます。あの、みんなは?」

他の人の姿が見当たらない。