私は驚きを隠せなかった。
「びっくりしたでしょ?なんか月島先生って霊感みたいなものがあるみたいで、周りの人から怖がられてたみたい」

霊感?

「それで、お寺の一人息子だった水野先生が相談に乗ってくれて、仲良くなったみたいだよ」

そんなことがあったんだ。

誰しも辛い過去を抱えて生きている。

それを乗り越えて、前を向いて生きているんだ。

「なんか、たくさん話せたね。明日も出かけるから、もう寝よう」

「はい。おやすみなさい」

私はそう言って、眠りについた。