「はい。妹にお土産でも買って行こうと思って」

「へえ、妹がいるんだ。私も…」

「おい、そろそろ別荘に戻るぞ」

杉原先輩が何か言いかけた時、時田先輩が声をかけてきた。

「あ、うん!行こっか」

何を言おうとしたのかわからないまま、私は杉原先輩の後をついて行った。

別荘に戻ると、すでに夕食が用意されていた。

「みんな、おかえり。夕食の準備できてるよ」

テーブルには、シチューが並べられていた。

「冷めないうちに早く食べろ」

月島先生と水野先生が、テーブルに座って待っていた。