「そっか、ダンボールが崩れたからびっくりさせちゃったんだね。ごめんね。驚かせて」

「いえ…」

でもどうして、この人はそんなことをしていたのだろう。

「あの…どうしてこんなことをしてたんですか?」

私が尋ねると、あぁ、と納得した顔をした。

「まだ名乗ってなかったね。はじめまして。俺は新しくこの学校に赴任してきた司書です」

司書?

そういえば、担任の先生が、図書室を大幅にリニューアルすると言っていた。