次の日、私はバイト先に向かった。

夏休み前に、バイトを始めようと、カフェの面接を受けていたのだ。

「おはようございます」

「おはよう。岡本さん」

オーナーに挨拶をした。

このカフェは、私と紬がよく通っているカフェだ。

オーナーの片瀬さんは、20代後半の男性だ。

よく利用する私の顔を覚えてくれていて、バイトをしたいと言ったときも、快く承諾してくれた。

「ちょうど人手不足だったからの助かるよ」