「私は…」

頭に月島先生の顔が浮かんだ。

「あ、さてはいるんだ」

紬が、冷やかすように言ってくる。

「誰?教えて」

紬がずいっと顔を寄せてくる。

「内緒」

「えー気になるー!」

残念そうに紬は言った。

「宿題始めよう」

私はそう言って、話題を逸らした。