「しかも、志穂、その人たちと合宿に行くんでょ?」

「うん」

「せっかくだから楽しんできたら?あの水野先生もいるんでしょ?あんなイケメンの先生と一緒にいられるなんて羨ましい」

水野先生は、女子からもかなりの人気がある。去年水野先生が学校に赴任してきた時は、美術部に入る人が急増したのだ。

「そうかな…」

「志穂、好きな人とかいないの?」

「え?」

「1年の時も志穂からそう言う話聞いたことないし」