笑顔を向けられると、ますます緊張する。

しばらく歩くと、国語準備室に着いた。

「あ、この前、本運んできてくれてありがとうねー早く入って」

杉原先輩が手招きした。

他に時田先輩と水野先生もいる。

「今日は文芸部の合宿について話そうと思います!」

へ…?合宿?

「あの…私、文芸部じゃないんですけど…話し合いに参加していいんですか?」

「あ、あなたは特別。図書室の整理手伝ってくれたからね。ところでごめん。名前教えてもらってもい?」

そういえば、自己紹介をしていなかった。

「岡本志穂です。よろしくお願いします」