私はいつものように図書室に向かった。

図書室も、あれから二週間程が経過し、だいぶ片付いてきた。

「あ、岡本さん。今日は、場所を変えようと思って。
国語準備室まで一緒にきてくれるかな?」

その声を聞いて、胸が高鳴った。

月島先生のことを好きと自覚してから、近くにいるだけでドキドキする。

「わかりました」

「岡本さんのおかげで図書室もだいぶ片付いてきたよ。ありがとうね」

「いえ」