「だから今こうやって、図書だより作って持ってきただろ。それにもうお前がきたんだから、これもほんとは俺の仕事じゃない」

「本来なら図書室の整理も去年のうちに終わらせていたはずだと校長先生から聞きましたが」

その言葉に水野先生は、言葉を詰まらせた。

「た、確かにそう言われたが、とても1人でできる量じゃない。大体俺は、美術部の顧問と文芸部の顧問までやらされてたんだぞ。忙しすぎて手が回らないんだよ」

「それはわかりましたけど、せめてちゃんと引き継ぎくらいしてください。どこまでやってたのかわからなかったですよ」