「人が徹夜して考えたあらすじに文句つけるな。大体美咲が一回見せてみろって言うから持ってきたんだぞ」

「でもこれはさすがに適当すぎるでしょ!」

「だからこれから直すって言ってるだろ。…ん?」

男子生徒が私に気づいて目が合った。

「どうしたの?」

女子生徒も男子生徒の視線に気付き、こちらを見た。

「あなた、どうしたの?」