でもあの時先生に出会ってから、世界が色づいていく感覚があった。

私は先生のおかげで、変わることができたのだ。

「でも、俺と一緒に図書室の整理をしたり、文芸部に入ったりして、少しずつ明るくなっていく、君を見て惹かれていった」

月島先生は続けて言った。

「俺もずっと、岡本さんが好きだった。かなり待たせてしまったけど、こんな俺でもよかったら、付き合ってほしい」

私は、はっきりと答えた。

「こちらこそ、よろしくお願いします」