月島先生は、目を大きく見開いた。

「私と、付き合ってくれませんか?」

「君の気持ちは嬉しい。でも、付き合えない」

あぁ、やっぱりそうか。

「それって、私が生徒だからですか?それとも、詩織さんのことが忘れられないんですか?」

私の問いかけに先生は答えた。

「詩織のことは、今まで忘れたことは一度もない。でも、前にも進まなくちゃいけない。君と付き合えないのは、君がまだ未成年だからだ」

え?

ってことは…

「私が二十歳になったら、付き合ってくれるんですか?」