その日の夜。

公園で待っていると、月島先生がやってきた。

「デートってまさかここだったなんてね。いきなり言い出すから驚いたよ」

ここは、高校2年生のお盆に、月島先生と話した場所だ。

「急にあんなこと言ってすみません」

私たちは、ベンチに座った。

「俺に何か話があるんでしょ?」

先に口を開いたのは、月島先生だった。

「聞かせて」

私は、今までの想いをすべて伝えるつもりで何度も頭の中でシミュレーションしたが、いざ言おうとすると、言い出せなかった。

結局出た言葉は、

「先生のことが、ずっと…好きでした」