そして卒業式当日を迎えた。

「志穂、卒業しても、また遊ぼうね!」

紬が抱きついてきた。

「うん。いつでも連絡して」

私も紬の体を抱きしめ返す。

紬は、遠くの大学に通い、一人暮らしをするらしい。

寂しい反面、憧れていた一人暮らしにワクワクもしているようだった。

「お前ら、集合写真撮るから集まれー!」

水野先生の声に私たちはかけだした。