「ん?」

「私が、大学に合格したら、お願いがあるんです」

「いいよ。なんでも」

私は、少し躊躇った。

「合格したら教えます」

今伝えたら、勉強に集中できなくなってしまう。

「待ってる」

先生はにこりと笑った。