確かこの頃の私は、花屋になりたいとお父さんによく言っていた。

そんな頃もあったなと、しみじみ思い出に浸っていた。

「そういえば、この頃のお姉ちゃん、花屋さんとカフェの店を開きたいって言ってなかった?」

花屋になりたいとは言った記憶があるが、そんなことまで言っていたのか。

確か片瀬さんが、自分でカフェの開業をすると自由にコンセプトを決めることができると言っていた。

つきたい仕事が少し明白になった。

それから私は、大学を社会福祉学科のある大学を選んだ。

理由は、現代では共働きの家庭も増えて、何らかの事情があって家にかえりたくても帰れない子供たちが増えていると、ニュースでみたからだ。

またカフェの開業は、通信制でも勉強することができるようになっていているので、落ち着いたら考えてみることにした。