紬に相談を持ちかけた。

「別にいいけど…」

紬は、私の隣にいる朝倉くんを警戒していた。

「紬、そんなに睨まないで。朝倉くんはいい人だから」

「まず親に相談してみないと。今日話してみるから」

「ありがとう。紬」

また朝倉くんに視線を戻した。

「あんた、志穂になんかしたら許さないから」

そう捨て台詞を吐いて帰って行った。

「なんなんだ?」

「紬は、私のこと心配してくれてるだけだから、許してあげて」