私たちは二人で頭を下げた。

「そうは言っても、犬は飼ってくれる人がいたから、譲ったんだ。猫まではさすがに無理だ」

「水野先生、少しいいですか?」

保健の伊藤先生がやってきた。

「あ、また隠れて動物連れこんでるんですか?いい加減にしてください」

伊藤先生は呆れた声で言った。

「俺じゃねーよ!こいつらだ!」

水野先生は私たちに視線を向けた。

「あら、そうだったの?ダメよ。水野先生の真似なんかしちゃ。ろくな大人にならないから」

「年上に向かって失礼だろ!」