朝倉くんについていくと、たどり着いたのは、月島先生とベンチで話したあの公園だった。

「おっいた」

草むらから、小さな子猫が出てきた。

灰色で、目は金と青のオッドアイをしている。

「グレイ」

朝倉くんが呼びかけると、グレイと呼ばれた子猫は、朝倉くんの朝に擦り寄ってきた。

「こいつ、学校の敷地に倒れてたから、ここに連れてきたんだ」