バイトが終わり、2人で帰っていた時にさりげなく聞いてみた。

「何?」

「どうしてバイトまで私と同じところにしたの?」

朝倉くんが怪訝そうな顔をした。

「もしかして、俺のこと、ストーカーだとか思ってる?」

図星をつかれた。

「全然違うから。しかも俺は、拓人の親戚だし。そろそろバイト始めたくて、紹介してもらっただけだから」

「え?親戚?」

朝倉くんは2学期に転校してきたばかりだった。

私が知らないのも当然だ。