杉原先輩の問いかけに朝倉くんは、はっきり返事をした。

「よかった…これで私たちが卒業しても廃部にならずにすむ」

杉原先輩は心から安心した声を出した。

「これからよろしくね。朝倉くん」

これだけだったらまだいい。

朝倉くんは、バイト先まで私と同じところを選んだのだ。

「いやぁ。バイトが増えてくれてありがたい。これで店も賑やかになるよ」

と、片瀬さんは嬉しそうにしていた。

「あの、朝倉くん。聞いてもいい?」