そっけなく、朝倉くんが答えた。

朝倉くんが転校してきたから一カ月が過ぎようとしていた。 

朝倉くんはなかなかクラスに馴染めている感じがしなかった。

「じゃあ、受付担当ね。これで全員役割決まったかな?それじゃあみんな、文化祭まで、準備がんばろー!」

次の日から、文化祭の準備が始まった。

看板を作ったり、小道具を用意したりして、文化祭に向けてみんなで頑張っていた。

そしてとうとう、文化祭当日を迎えた。

私と朝倉くんは、受付の椅子に座って、黙々と仕事をしていた。

朝倉くんは、口数が少ないので、どうなるか心配だったが、いまのところは、順調だ。

朝倉くんはクラスでも一人でいることが多いため、誰かと話しているところをあまり見ない。

だが、真面目に受付の仕事をいてくれていたので、とてもスムーズに受付が進んだ。