「彩ちゃん大丈夫…?」


 保健室で横になっていた彩ちゃんに付き添っていた私。


 彩ちゃんが目を覚ましたので、様子をうかがうように声をかけた。


「あれ…?美桜ちゃん…?」


 ぼーっと私を見た彩ちゃんは、目が覚めたばかりでここがどこだかわからないのかもしれない。


「ここ、保健室だよ。彩ちゃん、体育の授業中に倒れちゃったの」


「保健室…」


 授業はとっくに終わって放課後になっていた。


 今日最後の授業が体育だったのだ。


「そっか、私倒れちゃったのか」


 彩ちゃんの顔色は相変わらず真っ青なまま。


「彩ちゃん!」


「なあに?」


「私で良かったら、話してみてよ!」


「え?」