「彩ちゃん!」


 振り返った彩ちゃんは、なんだかものすごく顔色が悪かった。


「あ、美桜ちゃん…」


「彩ちゃん大丈夫!?顔色悪いよ!?」


「そうかな…?」


「保健室行く?」


「ううん、大丈夫。それより次は体育でしょう?早く着替えよう」


「う、うん…」


 普段の彩ちゃんとは比べ物にならないくらいに真っ青な顔。なんだか頬までこけてしまったみたい。


 彩ちゃん、これは絶対大丈夫じゃないよ!ちゃんと話を聞かなきゃ!