「綾瀬先輩!お久しぶりでっす!」
「お久しぶりです」
「愛奈ちゃん!祐一くん!」
一年生の幼なじみコンビのふたりだった。
「私たちの分も合ったりします?お腹空いちゃって!」
「おい、愛奈!先輩に失礼だろ」
「大丈夫だよ!たくさん焼いてるからね」
「美桜ちゃーん!」
「あ、彩ちゃん!」
今度は彩ちゃんと大木先輩までやってきた。
「美桜ちゃんに紅茶わたしたくて!この前のお礼に!」
「え?お礼?私、なにもしてないのに」
「いいからいいから!それにしてもいい香りがするね~」
「カップケーキを焼いてるんだ!よかったら一緒に食べようよ!大木先輩も!」
「ありがとう」
彩ちゃんからもらった紅茶もさっそく淹れて、私たちはお菓子パーティーをはじめた。
やっぱりおいしいご飯はみんなで楽しく食べるのが一番だよね!
その日の家庭科室は、笑い声で満ちていて、私たちは楽しい時間を過ごしたのだった。