そうしたら決まってママが一緒にいてくれてこう言ってた。
『今の季衣の心はものすごく戦ってるのよ。雷に負けないようにしてるの。大丈夫、季衣は強いから』
だから怖いものも、怖いってちゃんと思うようにした。
だってそれは、戦ってる証拠だから。自分の心と向き合ってる大事な時間。
「大丈夫、海音くんは強いから」
そういったら、ぎゅっと抱きしめられた。
「……ごめん、すこし、このままでいさせて」
初めて聞く、海音くんのもうひとつの声だった。
どうしたらいいかわからなくて、結局そのままじっとしていた。
少しして、抱きしめられる力が弱くなった。海音くんがそっと離れていく。
「……助かった。きいっち、本当にありがと」
その顔は、笑ってたけど、なんだかこっちが海音くんの笑顔に近い気がした。
「ううん、よかった」
「よし、じゃあきいっち、今日からオレと同盟組もうぜ!」
これまでの空気を切り替えるみたいに、海音くんが明るい声を出した。
「ええ!? く、組めないよ」
「いいじゃねーか、オレたち最強のコンビになれるし! だからKis/met入れ!」
「ま、まだ考えさせてくださーい……!」
こうして海音くんと過ごす一日が終わったのだけど。
『今の季衣の心はものすごく戦ってるのよ。雷に負けないようにしてるの。大丈夫、季衣は強いから』
だから怖いものも、怖いってちゃんと思うようにした。
だってそれは、戦ってる証拠だから。自分の心と向き合ってる大事な時間。
「大丈夫、海音くんは強いから」
そういったら、ぎゅっと抱きしめられた。
「……ごめん、すこし、このままでいさせて」
初めて聞く、海音くんのもうひとつの声だった。
どうしたらいいかわからなくて、結局そのままじっとしていた。
少しして、抱きしめられる力が弱くなった。海音くんがそっと離れていく。
「……助かった。きいっち、本当にありがと」
その顔は、笑ってたけど、なんだかこっちが海音くんの笑顔に近い気がした。
「ううん、よかった」
「よし、じゃあきいっち、今日からオレと同盟組もうぜ!」
これまでの空気を切り替えるみたいに、海音くんが明るい声を出した。
「ええ!? く、組めないよ」
「いいじゃねーか、オレたち最強のコンビになれるし! だからKis/met入れ!」
「ま、まだ考えさせてくださーい……!」
こうして海音くんと過ごす一日が終わったのだけど。