「あ、いた」


翌朝、完璧の変装をして学校に行ったら、昨日会った水色の髪の子に声をかけられた。
み、見つかってしまった……!


「ええと……キミをつかまえないといけないのに……どうしよう、今すっごく眠たいんだ」


なんか、ふわふわしてるっていうか、目をこすって今にも寝ちゃいそうな。


「ええと……?」
「ボク、三波宇宙……」
「あ、昨日聞きました」
「……スースー」


もしかして喋りながら寝ちゃってる!?
いやいや、そんなはずは……


「はっ、……寝てた」


やっぱり寝てた……!


「あ、あのう、眠たかったら寝ちゃってもいいかと」


ダメだけど!でもKis/metの人から逃げないと、仲間に入れられちゃうし。


「そっか、それはいい考えだね。じゃあ保健室に行こうかな」
「ど、どうぞ」
「んーと……保健室の場所、どこか知ってる?」


昨日転入したばかり……!!


「三波、くんのほうが知ってるんじゃ……?」
「宇宙でいいよ」
「え、あ……うん。じゃあ宇宙くん、保健室の場所は、ええと探してきます」
「キミ知らないんだ……いいよ、自分で探せる」


そういって、ふらふらっと歩いていってしまう。
わたしのこと、捕まえに来たっていってたけどいいのかな?
でも捕まらなくてよかった。
あとは、教室で織くんから逃げることを考えないと……