独りごちながら溜め息を付き、その場にうずくまると自分の失態に悶えた。

 うわーー。

 HP(ヒットポイント)だっけ?があるならゴッソリ削られた気分だよ。

「はぁーーっ。とりあえずどうしようか……とりあえず落ち着いてと……」

 私は独りごちながら、頭の中を整理しながら考える。

 こう言うときはウロウロと動き回らずに、その場で助けを待つ。これは遭難したときの鉄則だ。遠足や山で遭難したときなどは、体力を奪われないように動かない方が良い。

 そうだ。ジッとしていよう。


 そして……30分経過……。


 それから……1時間経過……。


 スンっ……。

 縁は無表情のまま青ざめた。