浄化イコール、エコなんだろうな。

 なんて考えながらフと外を見ると、花の咲き誇る庭でおじいちゃんが空を眺めていた。

 ここ一ヶ月で、庭も整備したんだよね。

 荒れ放題だった庭の草をむしり、花壇を直し、花を植えた。私が一生懸命手作業で草むしりをしていると、騎士達がやって来て、ちょちょいと魔法で庭を綺麗にしてくれた。そんな事が出来るなら初めから庭の手入れをすれば良いのでは?と思ったが、彼らは騎士であって庭師では無い。きっと仕事が違うのだろう。そんなこんなで見違えるほど美しい庭へと変貌を遂げたその一角におじいさんがチョコンと座っていた。

 騎士さんのご家族かな?

 今日は気持ちの良い日だもんね。

 日向ぼっこしたくなっちゃうよね。

 そう思いながらエンは目を細めた。それから夕方になり……。

 あれ?

 あのおじいちゃん……もしかして、ずっとあそこにいる?

 不安に思いつつ、ティエナに聞いてみた。

「あのティエナ。あそこにいるおじいちゃんは、いつ頃からああしているのかしら?」

 相変わらず無表情のティエナが表情を崩すこと無く、しれっと答えた。

「ああ、二日前からですかね?確か……森を見回りしていた騎士が、森の更に奥に捨てられていたっと言って連れてきていました」

「…………」

 まさかと思うけど……。