「そうですか……それなら学校を作るのはどうですか?」

「学校……?」

「はい。介護の学校を作り生徒が卒業したら、そこから雇用すればすぐにでも働いてもらえるでしょう?」

「なるほどな」

「私のいた国では介護の学校に行って、資格を取ってから働く人が多かったですよ」

「資格か……」

 レオが顎に手を置き、真剣な表情を浮かべていた。そんな顔をチラリと盗み見て、格好いいなと思った。美しい金を混ぜたオレンジの髪が少し頬に掛かっている。そのことにも気づかず、ブツブツと何かを呟きながら、頭の中を整理しているのだろう。私が声を掛けても、全くこちらを見ようとしない。最近レオは働きっぱなしだ。ろくに休憩も取らずに働いている。休息も必要だというのに……。体を壊したらどうするんだと聞いたら、ポーションがあるから大丈夫だという返事が返ってきた。

 何だろう……この栄養ドリンクを飲んでいれば大丈夫的な感じは……。