「私、生徒会長に会いに行ってくる!」
「待って、ダメだよ宮田さん!」
「なんで?」
「なんでって、生徒会のウワサを知らないの?」
「……ウワサ?」
「生徒会に逆らうと、停学処分になってしまうんだよ!?」
「な、なにそれ……」
田辺くんは勢いよく身を乗り出してそう言った。
そういえば、同じクラスの美加ちゃんと鈴菜ちゃんも、毎日のように生徒会の話をしている。
『生徒会のメンバーってめちゃくちゃイケメンだよねぇ!』
『あぁ、あたしも生徒会に入りたい……!どうやったら入れるんだろうね』
『今日、廊下で袴田先輩と白浜先輩とすれ違っちゃった!』
『えー!会長と副会長じゃん!ずるい!』