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「──マンガ研究部が、廃部になる!?」
放課後の部室に、私の大きな声が響き渡った。
目の前には、【廃部通知書】と書かれた一枚の紙。
どうやら私が所属している『マンガ研究部』は、来月で廃部になってしまうみたい……!
突然やってきたそんなお知らせに、私の頭はパニック寸前。
「ど、どうしていきなり廃部になっちゃうの!?」
「お、落ち着いて宮田さん……」
私と同じ一年生で、同じくマンガ研究部の部員である田辺くんは、メガネをクイッと上げながら落ち着いた様子でそう言った。
「落ち着いてなんていられないよ!だって廃部ってことは、この部活がなくなっちゃうってことでしょ!?」