「あら、そう?いつもありがとうね、この家で私に優しく接してくれるのはもう愛莉しかいないのよ…

愛莉は、変わったりしないわよね?」



「…もちろんだよ、お母さん。

お姉ちゃんかって今は反抗期なだけだから。きっとすぐ終わるよ。」



「そう、そうよね…反抗期なだけに決まっているもの…!終わりはあるはずよね!

本当にありがとう。私には愛莉しかいないわ…愛莉はずぅ〜〜っと私の宝物だからね?だから、ずぅっと宝物でいてね…」




「…もちろん。」



お母さんが言う言葉が私を縛り付けていることに気づくことはきっと、一生無い。



「じゃあ部屋に戻って勉強してくるね」




「えぇ、次のテストも期待してるわ!

愛莉は織宮家の誇りよ。いくら分家でも愛莉なら本家の子に引けを取らない…それどころか余裕で勝ってるわ!」