『おい、槙、やめろ。』

『えー、だってほんとのことだし?
 なんで臣にそんなこといちいち
 言われなきゃいけないわけ?
 ま、とりあえず食べてて、何品かまた
 作ってくるから。』


少し低い声を出した東井さんにも
驚いたけど、綺麗な顔をした槙さんが
子供みたいにふざけて話すのにも驚いた


高校からの友達って言ってたけど
今はどういう繋がりなんだろう‥‥


『甲斐田さん、ごめん。
 とりあえず食べようか。』

「あ、はい‥‥じゃあわたし
 取り分けしてもいいですか?」

『ん、じゃあお願いします。
 つまめるオリーブやチーズとかは
 そのまま食べよう。』


それから私と東井さんは
美味しすぎる食事を食べながら
今まで話したことないことなどを
少しずつ話した


地元は都内で、
槙さんとは高校の時には美術部、
大学では二人とも映画が好きで
映画研究サークルに入っていたこと、
趣味は意外にも料理など、
今までに知らない東井さんの話を聞くのが
とても楽しい


『じゃあ次は甲斐田さんのこと教えて。』