「ん‥‥‥」


スマホのアラームを止めようと手探りで
探していると、ハルの手が視界に見えて
それをスヌーズにして止めていた


「ハル‥‥もう起きないと‥‥」

『ん‥‥あと10分』


裸のまま眠ってしまったのか、
ハルに抱きしめられてることにも今気づく。


うわ‥‥‥
思った以上に体がダルいかも‥‥


昨日も一回じゃ終わらなかったから、
2日連続は30を迎える私には
少しツラいけど、ハルの方が歳上だから
体力の問題なのかもしれない


アラームを止めたまま伸びたハルの
引き締まった腕、そして手や指に触れる


この手に抱かれてるんだと思うだけで
心臓が締め付けられてしまう


ビクッ!!


「ツッッ‥‥ハル‥やめ」

『‥いつもより遅く本社行けばいいから』



ち、違う違う!
そういうことじゃなくて!!


背中に舌を這わせる熱に
体が大きく反応して声が漏れる


「もう‥ツッ‥ほんとにダメってば!!
 先に起きるから!!」



シャワーを浴びたかったので
強引に腕から抜け出すと
裸のまま部屋を飛び出した