「‥な‥な‥何これ」


頭がかなりボサボサで、眠気を取るために
シャワーに向かえば、自分の体中に
つけられた沢山の痕に顔が一気に
熱くなった。


確かに昨日はいつもよりも激しくて
すごかったし、私もされるがままだったけど、
これは‥‥つけ過ぎだよ‥‥
更衣室で着替える時見えそうで不安になる



急いでシャワーを浴びてから着替えて
リビングに行くと、コーヒーのいい香りが
鼻を掠めた。


『目は覚めた?』

「‥‥‥‥覚めすぎた。」

『フッ‥なんだそれ‥‥
 簡単で悪いけどトーストとサラダ食べて
 仕事行くぞ。』


あの痕をつけた本人を目の前にすると、
昨日の情事が思い出されて
直視出来なくて恥ずかしくなる


普段はいつも冷静で大人で落ち着いてるのに、
私に対してはとことん甘い‥‥


そんな東井晴臣を知ってるのは
私だけだと思うと嬉しいけど、
甘えすぎないようにしたいって
昨日のことも含めて実感した


『今日も帰り送ってく。
 これからのこと決めて
 話さないといけないことあるから
 このまま週末まで泊まってほしい。』


「ん、分かったよ。」