「嘘言ってるんでしょ?」

クラス全員の視線が冷たくなる。
興味ないくせにこういうときだけ
冷たくなるなんて偽善者だな。

「・・・・・・」

そういえば「友達」は
結構可愛い顔だったなぁ・・。

「ほ、本当・・・だよぉ?」

やばい、泣きだしそう。
だけどフリだと思ってしまう。
周囲の目がさらに冷たくなる。

『何アイツ?』
『君島調子乗ってね?』
『坂本が可愛いから僻んでんじゃね?』

そうそう、「友達」は坂本って名前。
あぁあ、関係ない奴等が
騒いでんじゃねぇよなぁ。

「明・・・酷いよ!!!」

他の「友達」が立ち上がり叫ぶ。
は?何が酷いわけ??
人の心をもてあそぶあっちが酷くない?

「何とか言・・

「もう、いいよみんなぁ。」

「友達」の言葉をさえぎり
坂本は言った。