言った後、自分でも顔が赤くなっているだろうなと思った。
お互いの顔を見ていない電話越しとはいえど、直球過ぎただろうか。
『俺も、佐々木さんと会えて良かったって思ってるよ』
───私より、渋谷先生の方が何枚も上手だったみたいだ。
「……ずるいです」
『なにが?まぁなんでもいいけど』
電話越しだと渋谷先生の声が少しだけ低く聞こえて、いつもと同じような会話でも胸が高鳴ってしまう。
『じゃあ、また明日。待ってる』
「はい。また明日」
寂しげな音色が携帯から流れる。
それと同時に、私の身体はベッドに戻った。
明日も渋谷先生と一緒にいられる。
今日と同じように、渋谷先生にピアノを教えて貰おう。
いつかふたりで、連弾というものをやってみたい。
とはいえ私は未経験だ。
たった一曲ですら弾けないのに、連弾なんて夢を見すぎだろうか。
でも、夢を見すぎであったとしても。
見れる夢なら、追いかけられる夢なのであれば。
お互いの顔を見ていない電話越しとはいえど、直球過ぎただろうか。
『俺も、佐々木さんと会えて良かったって思ってるよ』
───私より、渋谷先生の方が何枚も上手だったみたいだ。
「……ずるいです」
『なにが?まぁなんでもいいけど』
電話越しだと渋谷先生の声が少しだけ低く聞こえて、いつもと同じような会話でも胸が高鳴ってしまう。
『じゃあ、また明日。待ってる』
「はい。また明日」
寂しげな音色が携帯から流れる。
それと同時に、私の身体はベッドに戻った。
明日も渋谷先生と一緒にいられる。
今日と同じように、渋谷先生にピアノを教えて貰おう。
いつかふたりで、連弾というものをやってみたい。
とはいえ私は未経験だ。
たった一曲ですら弾けないのに、連弾なんて夢を見すぎだろうか。
でも、夢を見すぎであったとしても。
見れる夢なら、追いかけられる夢なのであれば。